不動産投資は、安定した収益を期待できる魅力的な資産運用の手段の一つですが、その一方で初心者が陥りやすいリスクも数多く存在します。だからいざ不動産投資を始めようと家族や知り合いに相談したら「やめておけ！」と反対をされた方も少なくないはず。
そこで今日は不動産業界で経験を積んだプロの視点から、初心者がカモにされる主な原因と、それを防ぐための具体的な対策について解説します。
なぜ「不動産投資はやめておけ」と言われるのか
不動産投資に限らず「どんなものでも初めは失敗などのリスクはつきもの」であるとはいえ、不動産投資の場合は失敗した時のリスクが大きくなりがちなので、慎重になるに越したことはありません。
まずはなぜ「不動産投資はやめておけ」と言われるのか、理由を探りましょう。
経験や知識不足では物件の見極めが難しい
不動産投資は多くの専門知識が求められ、不動産市場の動向、物件の評価方法、法律や税制の理解が欠けていると、粗悪な物件に手を出してしまうリスクが高まります。
しかし初心者がはじめからそれらの必要な情報を全て把握するのは困難ですから、前提として不動産会社や営業担当者が持つ情報に比べ、新規参入する個人投資家は圧倒的に不利な立場にあることを念頭においておくことが大切です。
悪徳業者や不正確な情報が存在している
悪徳業者や不誠実な不動産会社が初心者をターゲットにし、相場より高額な物件を売りつけるケースも少なくありません。また、過大な利回りを宣伝して契約を急がせる手口もあります。
「利回りが高い」と言われた物件が実際には管理費や修繕費が過剰にかかるケースや、築年数や立地条件の悪さを隠されたまま物件を売りつけられてしまうケースなど、「営業マンの言いなりに契約して失敗した！」ということにならないよう注意が必要です。
失敗した時でも資産の流動性が低い
「早く決めないと売れてしまう」という焦りや、「憧れの不労所得」という過度な期待が、冷静な判断を妨げます。
ただ本来なら避けるべき物件に手を出してしまった場合でも、不動産は株式や債券に比べて流動性が低い資産です。失敗したと売却が必要になった時でも、すぐに現金化できない可能性があります。
だから営業トークに乗せられ、現地確認などの必要な工程を踏まず契約を結んでしまうなどは厳禁です。
初心者がカモにされないための5つの対策
1. 不動産投資の基礎を学ぶ
不動産投資は学べば学ぶほど成功率を上げられる投資方法で、成功のノウハウも非常に再現性が高いのが特徴です。だからこそ、まずは不動産投資に関する基本的な知識を身につけましょう。本やインターネットで知識を得ることはもちろん、セミナー、オンラインコースなどを活用して実際に不動産投資を行なっている方の生の体験談や情報を得ることもとても重要です。
「学ぶのは面倒だな」と思われる方は正直不動産投資には向いてないと思いますが、「何から学べばいいかわからない」という方はまずは以下のポイントを重点的に学ぶことをお勧めします。
- 物件の選定基準
- キャッシュフロー計算
- 税制や法律の基礎知識
2. 信頼できる専門家を見つける
自分で学ぶのが大切とはいえ、はじめからすべてを自力でカバーするのは難しいため、信頼できる不動産会社や税理士、ファイナンシャルプランナーなどに相談できると心強いです。第三者の視点からアドバイスをもらうことで、冷静な判断がしやすくなります。
ただし同じ不動産屋でも売買に強い人、賃貸に強い人など得意分野は様々で、不動産投資について詳しいとは限りません。肩書きで信頼せず、活動や実績をもとにその人のアドバイスが信頼できるかどうかを見極めましょう。
3. 事前調査（現地調査を含む）を欠かさない
事前調査とは物件の正確な情報を、書類やインターネットで調べたり、実際に現地へ足を運んだりして物件情報を購入前にできるだけ多く収集することです。
もちろんある程度の情報は不動産会社が提供してくれますが、それでは不十分です。間取りや設備などの物件自体の情報に加え、周辺環境や周辺の家賃相場など知っておくべきことは多岐にわたります。また物件の購入を検討する際には、必ず現地を訪れて確認することも大切です。書面や写真ではわからない劣化具合や環境、交通の利便性、治安など、実際に見て初めてわかる情報がたくさんあります。
4. まずは小さく始める
どれだけ勉強したり物件情報を調べたりしても、経験に勝るものはありません。ある程度情報収集した後は、実際に少額から不動産物件の購入をしてみることをお勧めします。
不動産投資は多くの資金がかかるというイメージの方も多いですが、100万円程度の物件でも優良な収益物件を見つけることも可能です。リスクの低い投資から始め、経験を積むことでより大きな投資にも対応できるようになります。
5. 疑問点は徹底的に確認する
契約書や物件情報に不明点があれば、そのままにせず徹底的に確認しましょう。その疑問に付き合ってくれないような担当者なら、ご縁がなかったと諦めるのも選択肢のひとつです。
特に悪質な業者は曖昧な説明で不利な条件を押し通そうとする場合があります。仮に悪徳業者ではなくとも、疑問に対し誠実に対応してくれないような担当者なら、その後長く付き合う上で不都合なことも出てくるかもしれません。知らないことは恥ではありませんので、納得いくまで確認しましょう。
学び経験することで不動産投資は魅力的な資産形成の手段になる
不動産投資は、正しい知識と適切な準備があれば、魅力的な資産形成の手段となります。経験を積んだ方が勝ちパターンを作った時、その再現性の高さは他の投資手段にはない魅力だと言えるでしょう。
しかし、初心者が十分な準備をせずに始めると、大きな損失を被るリスクがあるもの事実です。焦らず、慎重に情報収集と準備を行い、信頼できる専門家の力を借りながら進めていきましょう。
不動産投資を成功させる鍵は、「学び続ける姿勢」と「冷静な判断力」です。これを忘れずに、堅実な投資を心がけてください。
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『∞(インフィニティ) 成長し続ける家主の会』では、業者と大家の垣根を越えて、共に不動産賃貸経営に関わるものとして共に成長し、一緒に資金やノウハウを得ていくことを目指しています。
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